展示ホールや会議室のほか、飲食店や医療施設などあらゆるテナントを揃えた就労者向けの総合ビル大阪マーチャンダイズマート(通称=OMMビル、大阪市中央区大手前1、TEL 06-6943-2010)のスカイガーデンが都会の紅葉スポットとして人気を集めている。
シカゴのマーチャンダイズマートビル(Merchandise Mart)をモデルに1969年に創業。約3,260人の就労者が勤め、185のテナントが入る同ビルの21階をスカイガーデンとして10時~16時に一般に開放している。開業当初は1人100円の入場料が必要だったが、現在は「テナントさんや一般の利用者の方にもっと利用してもらいたい」(同ビル管理部)ことから無料で入場できる。
70メートルの高さから大阪全体を眺めることができ、豊臣秀吉にちなんだひょうたん型にデザインされた池があるのが特徴。ウッド風デッキと芝生できれいに整えられベンチも多く設置しているため、「落ち着いて過ごすことができる」(スカイガーデン利用者)と評判も高い。
日ごろは同ビルで働く人たちが昼休み時に弁当を食べたり、休憩する姿が多く見られるが、毎年このシーズンになると大阪城や大川沿いの紅葉の鑑賞を目的に利用者数が急増する。大阪城公園を管理する東部方面公園事務所によると、「今年は木々の色づきも遅れているため、11月下旬ごろが見どころでは」と予想する。
同ビル管理部の担当者は「紅葉をきっかけに、地域の方にくつろぎスペースとしてどんどん利用してほしい」と話す。