大阪空襲後66年目の「幻の卒業式」-全国から27人参加

ピースおおさかで行われた「幻の卒業式」の様子

ピースおおさかで行われた「幻の卒業式」の様子

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 「ピースおおさか」の愛称で親しまれている大阪国際平和センター(大阪市中央区大阪城2、TEL 06-6947-7208)で3月13日、大阪大空襲で中止となった66年前の「幻の卒業式」が行われた。

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 1945(昭和20)年3月13日、翌日に卒業式を控えた深夜から未明にかけて約270機の米軍爆撃機B29が飛来した「大阪大空襲」があった。大阪府内の多くの学校は被害者の収容所となり卒業式は中止に。卒業生の中には式に出席するため、わざわざ疎開先から大阪へ戻っていた生徒も多く、卒業式への思いがかなえられないまま66年の時が過ぎた。その世代に「昔を振り返ってもらい、心の整理をしてもらおう」とピースおおさかが66年目の「幻の卒業式」を企画した。

 当日は大阪・奈良・和歌山のほか、関東・九州地方から合わせて27人が参加。「今から昭和20年3月の卒業式を始めます」のあいさつで始まった式では、当時の雰囲気を再現するため木造の校舎を映し出し、校長先生として国民服に身を包んだ同館長が卒業証書を授与した。「国民服と軍服は差異がないためけしからんと言われる懸念もあったが、当時の雰囲気を大切にしたかった」と企画した常本さんは話す。参加者からは「国民服を着ている方から卒業証書をもらえる光景を見て感動した」という声もあった。

 中泉尾国民学校生徒だった吉田カズエさんは「卒業式を終えてあらためてほっとした。一区切りつけられた」と笑顔で話す。同級生の竹本美智子さんも「小学校を卒業していなかったのは心残りだった。やっと小学校を卒業できた」と笑顔で話した。

 今回参加できなかった人からの希望もあり、当初1回だけだったのを来年も行う予定にしたという。「式に参加する方が1人でもいる限り続けていきたい」と常本さん。

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