大阪ビジネスパークのツイン21(大阪市中央区城見2)で現在、関西圏の古書店31店からさまざまな本を集めた「古本フェア」が開催されている。
今年で8年目となる同フェアは、古本を扱うイベントとしては関西最大規模。本は、昭和時代などに発行された本や雑誌、漫画、美術書、絵葉書、戦前の教科書など、さまざまなジャンルにわたる。同フェア来場をきっかけに、その後古書店巡りを始める人もいるという。
各店それぞれが独自色を打ち出す中、普段は昭和史をテーマにした書籍を多く扱う厚生書店(北区天神橋3)は今回、店では売りにくい本を多く並べたという。店主の杉本信一さんは「店を訪れるお客さんは自分の系統をわかって来てくれる人が多い。だからこそ売れる本と売れない本が出てくる。今回のイベントで、どんなお客さんにどんな本が売れるのかを知ることができるので楽しい」と話す。
古本の面白さについて、「何があるのかわからないから、見たことがない本や新しい本と出会えるのが楽しい」と戦前の雑誌を手にしながら話すのは、同フェアを2回訪れている北野さん。骨董(こっとう)品・絵葉書を集めている坂口真弓さんは「明治時代、昭和初期のもので和のテイストのものを集めている。自分の気に入ったものを探して買う。こういう時間が宝物」とも。
開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。1月22日まで。