明治時代に関西財界の名士として知られた藤田伝三郎男爵の足跡をたどる「紅葉を楽しむ~藤田男爵の愛した美と食ツアー」が11月19日より、着地型観光プログラム「OSAKA旅めがね」と太閤園(都島区綱島町)とのコラボにより行われる。
内容は、大阪水上バスでのクルーズのほか、藤田邸跡公園や藤田美術館の見学、太閤園の料亭「淀川邸」でのコース料理をセットにしたもの。昨年、「水都大阪2009」の一環として開催され、200人を超える応募があり追加日を設定するほどの人気を得た。「今年も開催してほしい」という参加者らの声に応え開催を決めた。
大川河畔の太閤園一帯は、明治時代に「網島御殿」と呼ばれた藤田邸が広がっていた。このエリアの中にある「桜ノ宮港」は通常の定期便は運航していないが、今回は特別にここから上陸して旧藤田邸エリアを散策。藤田邸跡公園の庭園設計者や学芸員などがガイド役を務める。OSAKA旅めがねプロデューサーの山根秀宜さんは「川の上から水都大阪を眺め、直接旧藤田邸エリアに上陸して散策するという行程が、そのまま、藤田伝三郎の世界をたどるというストーリーになっている貴重なツアー」と話す。散策後は、旧藤田邸のうち唯一現存している料亭「淀川邸」で食事を予定するが、内容も大阪産食材を使った特別なものになるという。
開催日は、11月19・24・25・26日、12月7・8日。時間は10時10分~13時50分。料金は8,900円。各日の定員は25人。要予約。詳細はホームページで確認できる。