花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」(大阪市鶴見区緑地公園2、TEL 06-6912-0055)で現在、「咲くやこの花蓮展」が開催されている。
原種から園芸品種まで、ハスの花約200点を展示する同展。鶴見緑地周辺部の地ハスや、東大阪市水走遺跡から出土した古代連、中国・オーストラリア・アメリカの原種・園芸品種などを一挙に公開する。中には、オーストラリアの野生ハスなど同園でしか見ることのできないハスも。早朝に花を咲かせ、午後には閉じてしまうハスを目当てに、アマチュアカメラマンや近隣住民が開館と同時に多く訪れている。
スイレン科の多年生水草で、池や水田で広く栽培されるハス。花の寿命は4日ほどで、開閉運動を繰り返す。根茎は泥中をはい、レンコンになる。「ハスは花に注目がいきやすいが、葉っぱが面白い」と話すのは同園植物管理係長の山本和喜さん。「同じハスでも品種によって、手触り・固さが異なるのがハスの葉の特徴」だという。葉に切れ込みがなく、円形で水をはじくため葉上で水玉ができるのがスイレンとの違いの一つ。
「普通は池に咲くハスを遠くから眺めるだけだが、当園なら間近で見ることができる。葉の中心で水玉が低温沸騰する様子を観察したり、花の中心の温度の高さを知ったりと、香りをかいだり触ったりしてじっくり楽しんでもらえれば」とも。山本さんが交配し作った品種「花ずきん」も展示されている。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は大人500円(中学生以下無料)。開催は7月25日まで。