花博記念公園鶴見緑地の「咲くやこの花館」（大阪市鶴見区緑地公園2、TEL 06-6912-0055）で5月14日～16日、「大阪ばら祭2010」が開催された。

　今回で10回目となる同祭。館内では全国の生産者から集めたバラの切花を展示、色とりどりの華やさと芳しい香りが館内を彩った。市場に出回っているオーソドックスなバラはじめ、「大変地味だが珍しい」（福館長の田中孝志さん）という緑色のバラ・「エクレール」など56品種も並んだ。

　館内では切り花のほか、関西のバラ愛好者らによるこん身の一作も展示。「1本花」「3本組花」「10本盛花」など15のコンテストも開催。審査では色・形・弁の質・葉の状態・高さ・シミの有無などが厳しくチェックされた。

　数ある花の中でも特に繊細で手入れが難しいとされるバラ。今年は例年より気温が低かったことから、大輪の花をきれいに咲かせるのに苦労したという声もあったという。市内から訪れたという50代女性は「館内全体がすごくきれいでいい香り」と笑顔をみせていた。

　今年20周年を迎えた同館。「毎年ゴールデンウイーがピークだが、今年は20周年で昨年の来館者の2倍の人が遠方からも訪れた」（集客プロモーションの杉本志保さん）という。今後も同館では「ハワイ・花と文化展」（6月1日～）、「ハイビスカス展」（6月8日～）など、さまざまなイベントを予定する。

　営業時間は10時～17時。月曜休館（休日の場合は翌日）。入館料は500円で、中学生以下は無料。65歳以上の大阪市内居住者も無料。