天満橋の「エル・おおさか」(大阪市中央区北浜東3)で3月9日、「感謝の日」イベントが開催された。
3月9日を「サンキューの日」とし、日本で一番「ありがとう」が飛び交う日にしたいと企画された同イベント。主催は、地元有志らが昨年夏に立ち上げられた「39(サンキュー)プロジェクト」。昨年夏、あいさつ状・招待状の印刷専門サイトの運営などを展開する「にっこう」(大阪市都島区)の徳丸博之社長と、新規事業設計のトプダス(大阪市中央区)久保修社長が発案し、他4人も加わり計6人が発起人となり立ち上げられた。
同日、会場には定員120人を大きく上回る約200人が集まった。39プロジェクト実行委員長の徳丸博之さん(「にっこう」社長)は「これまで(本業のあいさつ状印刷の仕事を通し)何万人もの人のご縁をつなぐお手伝いをしてきた中で、『思いを伝える』ことの大切さを改めて感じた。3月9日を『ありがとう』が飛び交うイベントデーにしたいという気持ちを皆さんと共感できればうれしい」とあいさつ。
メーンプログラムでは3組が壇上に上がり、それぞれの感謝の気持ちを発表した。現在就職活動中という同志社大学の原さんは、常に精神的に支え続けてくれているという母に向けた「ありがとう」の手紙を読んだ。同イベント内容を直前まで知らなかったという原さんの母親は、娘からの突然の感謝の手紙に涙をみせ、「わたしの方が『ありがとう』と伝えたい』」と感激していた。その様子を見守る客席でも、ハンカチで涙をぬぐう人の姿が多く見られた。
同プロジェクト初となった今回のイベント。実行委員の久保修さんは「帰り際に『本当に良かった』と握手を求められることも多く、うれしかった。今回のイベントがきっかけとなって、3月9日が誰もが共通する思い『ありがとう』が広まる日になれば」と期待を寄せる。