大阪府庁本館正面玄関前(大阪市中央区大手前2)に7月22日、カフェがオープンした。府庁の駐車場を利用した同カフェは「府民の憩いの場所になれば」と大阪府が企画したもので、人が集まる新たな街づくりの一歩として期間限定で営業している。
大阪府庁は、現役都道府県庁舎の中で最も古い建物で、映画やドラマの撮影にも頻繁に使用されている。そこに登場したカフェとあって注目度は高く、オープン初日から約150人が来店したという。石畳に並べられた6つのテーブルの上には色鮮やかなパラソルが広げられ、流れるBGMが雰囲気を盛り上げる。重厚な府庁舎と一見ミスマッチなバランスが、ほかにはない個性的な空間を生み出している。
公募で決まった「ウエストナリーコーヒー(グロウメイツ)」と「議員倶楽部」の2店舗が、それぞれ平日と休日に分かれて営業。「注文を受けてから豆をひいているので味には自信がある。大阪府の思いに協力できれば」(ウエストナリーコーヒーオーナーの前慧統史さん)。「屋外なので少し暑いが、冷たい飲み物でくつろいでほしい」(同)とも。
利用客は府の職員をはじめ、ジョギング途中の人や犬の散歩中に立ち寄る人、外国人観光客などで、既に常連客もいるという。住之江区から来た狩野さん親子は「テレビで見て一度来たかった。大阪城も見えるしゆっくりできていい」と話した。
悪天候の場合は閉店。問い合わせは大阪府庁総務部庁舎管理課庁舎管理グループ(TEL 06-6944-6079)まで。8月31日まで。