水都大阪2009実行委員会(大阪市中央区天満橋京町1、TEL 06-7506-9460)は、8月22日から開催する「水都大阪2009」の概要を発表した。
「水都大阪2009」は、「川と生きる都市・大阪」をテーマに「かつての大阪=水の都」の再生を目指した取り組み。メーン会場となる中之島エリアのほか、堂島川、土佐堀川、木津川、道頓堀川、東横堀川が、大阪の中心部に川でできたカタカナの「ロ」の字型の回廊を作る「水の回廊」となり、各船着場などでさまざまなプログラムを展開する。
中之島公園会場は「水辺の文化座」として、市民参加型のワークショップやアーティスト工房などが集まる。さらに、夜になると中之島が「灯りの島」として幻想的な風景に変わる「灯りプログラム」、「水の回廊」に就航する船をアーティストが装飾しイベントを展開する「アート舟プロジェクト」も計画する。
中之島水辺会場では橋りょうのライトアップを行う。橋の歴史に合わせ、錦橋、難波橋、天神橋を光のアートで美しく彩り、川辺の景色向上を目指す(錦橋のみ昨年12月13日に点灯式が終了)。そのほか土佐堀左岸には、好評だった昨年の試験実施を踏まえ、会期中にも実施する「川床(北浜テラス)」も登場する。
八軒家浜、福島港では、季節の野菜や果物、地元や全国の特産品を船が届ける「朝市」の開催も。「川を舞台に大阪の魅力である『食』をテーマにしたプログラムを展開する」(水都大阪2009実行委員会の飯田俊子さん)という。
そのほかにも各会場ではさまざまなプログラムを予定。テクノロジーを駆使した映像・水・光が織りなす幻想的なショーや、船着場にカフェやマーケットが出店するリバーマーケット、まち歩きと船による川巡りを組み合わせた「クルーズ&ウォーク」、野外ライブなど盛りだくさんの内容に。市民参加型プログラムが多く盛り込まれているのは、「大阪というのは市民で作ってきた街。だからこそ、何よりも大阪の人に、このイベントを通して今まで気付かなかった『大阪の良さ』に気付いてもらいたい」(同)という思いから。「このイベントが一過性のもので終わるのではなく、水都大阪再生のきっかけになれば」(同)とも。
開催は10月12日まで。なお、さらに詳しい水都大阪2009の情報は、京橋経済新聞特集記事で近日公開。