近鉄リテールサービス(大阪市天王寺区)は12月10日、近鉄鶴橋駅改札内の西3階コンコースに鉄道グッズ専門店「Gatan-Goton(ガタンゴトン)鶴橋駅店」(生野区鶴橋2)をオープンした。
「ガタンゴトン」という電車の走行音を店名に冠した同店の店舗面積は約30平方メートル。同店の目玉は、近鉄沿線にあるさまざまな名所をイメージしたジオラマで、サイズは縦1.3メートル×横2.3メートル。ジオラマ内を走る鉄道模型の運転も、実際の車両に使われている「制動ブレーキ」と「マスコン」を使い、5分100円で模擬体験できる。
店内では、文房具(150円~)から鉄道車両模型(最高24万円)まで、近鉄の鉄道グッズを中心に約300アイテム取りそろえる。グッズの「一番人気」(同店担当者)は駅名キーホルダーや携帯ストラップ(各500円)。
近畿日本鉄道企画調整部の信田直之さんは「元々駅の売店でキーホルダーなどを販売しており好評だったので、近鉄の中ではかなり大きなターミナル駅である鶴橋に専門店の出店を決めた。目的買いのお客様がほとんどで、遠方からも老若男女問わず来られる」と話す。
三重県青山町から母親と祖母とともに訪れていた小田原大我くん(2)はジオラマや運転体験のモニターに目を輝かせ、祖母は「テレビで知ってわざわざ来た。線路で電車を見て喜んでいるが、すぐに通り過ぎてしまうので、ちゃんと見せたくて」と目を細めていた。
近畿日本鉄道秘書広報部の福原稔浩さんは「鉄道会社が直接経営している鉄道グッズ店としては関西唯一。沢山の方に来ていただきたい。商品を売るというより楽しんでもらいたい。そして近鉄を好きになってもらえたら」と出店効果に期待を寄せる。
営業時間は11時~20時。