京橋の「ユートピア白玉温泉」(大阪市城東区蒲生2、TEL 06-6933-0828)が9月3日、コワーキングスペースの営業を始める。経営は白玉産業。
今年の5月中旬から3ヶ月の全面改修工事を経て、8月15日にリニューアルオープンした同浴場の3階にコワーキングスペースを併設。木と緑を基調としたスペースには、大テーブルや個別テーブルを置く共用スペースのほか、10人まで利用できるミーティングルームやテレワークにも使える個室ブースなどを設ける。
スペースの併設は全面改修の一環。大阪府の浴場商業協同組合理事も務める社長の北出守さんは「近年、公衆浴場が全面改修するのは非常にまれ。事業者の高齢化や後継者不足により、自分の代での廃業を考える事業者も多い」と言う。
同温泉の設備老朽化が進む中、北出さん自身も全面改修には二の足を踏んでいたが、今年、長男と次男が後を継ぐ意思を固めたことで全面改修に踏み切った。北出さんは「息子たちのためにも20年先にも残る公衆浴場に生まれ変わらせた」と話す。
改修工事には、北出さんの知り合いの業者や北出さんが指導する少年野球の卒業生で現在土木関係の職に就いている元教え子も参加。北出さんは「暑い中、みんなで汗だくになりながら作業してくれてうれしかった。地域の人たちに今まで以上に愛される公衆浴場にしていきたい。仕事や読書など思い思いの時間を過ごしながら、風呂に入りリフレッシュしてもらえたら」と意気込む。
営業時間は10時~23時。浴場の営業時間は6時~翌1時。