「がもよん」の愛称で知られる城東区蒲生4丁目に手打ちそば店「そば処 冷泉」(TEL 06-6180-7727)が6月1日、オープンした。
「7年間修業した北新地の『そば處(どころ) とき』でそばの本当のおいしさを知った」と話す店主の辻智彦さん(45)。「いつか自分の店を持ち、たくさんの人に手打ちそばの魅力を知ってもらいたい」との思いから、地元の「がもよん」で独立を決めたという。
「ひきたて、打ちたて、ゆでたて」にこだわり、店内の工房でそば粉から作る。「1回のそば打ちで作る量は17食前後。一度にもっと多く作ることもできるが、打ってからゆでるまでの時間がたつほど味が落ちる」と話す。常にできたてを食べてもらうため1日に3回ほどそば打ちを行い、手打ちならではのコシの強さが特徴という。「うちは二八蕎麦(小麦2、そば粉8)。子どもから年配の方まで食べやすく、そばの風味がしつこくなりすぎないよう意識している」と辻さん。そば粉は全国からその時々で一番良い物を取り寄せる。
メニューは、定番の「ざる蕎麦」(900円)や「辛味大根蕎麦」(1,100円)をはじめ、温かい「カレー蕎麦」(1,000円)や「たぬき蕎麦」(1,000円)なども用意。辻さんお薦めのランチタイムメニューは100円増しで、卵焼きやうなぎなどを巻いた巻きずし3個を付ける。
当初は3月半ばのオープンを目指していたが、新型コロナの影響で6月になった。辻さんは「ようやくオープンできて安心している。がもよんは家族連れや年配客が多く住む地域。だれでも気軽にそばを楽しめる店にしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は、11時30分~15時、17時~20時30分(ラストオーダー)。そば売り切れ次第終了。火曜定休。日曜はランチ営業のみ。