京橋の街で「がんばろう!!京橋」Tシャツが広まっている。
地元在住の会社員・江川和宏さん(43)が企画したチャリティーTシャツ。1枚2,500円で販売し、原価1,000円を引いた1,500円がプロジェクト参加店舗の運営資金などに充てられる。5月26日に参加40店舗に合計610枚配られ、購入した人たちがTシャツ姿で街に現れている。
Tシャツは店ごとに違う色で、参加した全40店舗のロゴが並ぶ。全40色で店ごとに全て違う色が割り振られているので、見知らぬ人同士の「どこで購入したのか」「オレンジはどの店で買えるのか」などのやり取りが見られる。中には「12枚買った」という人も。「パティスリー・セボン」の紫色Tシャツを着た京橋在住23年、「アラフィフ」のみうみうさんは「コロナで大変な中、明るい話題を発信したい」、同じく地元の美発声トレーナー・ジェニーさん(43)は「京橋の応援ができてうれしい。街が一致団結しているようで気分が上がる」と話す。
プロジェクトに参加したカフェ「Sameshima Coffee Roastery ANGLER」の店主・鮫島琢也さん(39)は「開業2年目で多くの店とつながりができてうれしい」。串かつ店「おこま」店主・棚橋繁一さん(53)は「今は皆で力を合わせることが大切。『がんばろう!!京橋Tシャツ』はそれが形になっている」と話す。大阪シティホテル京橋の社長・中村登喜夫さん(41)はカフェ「テラス」の緑Tシャツを着つつ「これがきっかけとなって今回参加していない店も含めて一体となって大きな力が出せたら」と期待を寄せる。
Tシャツの希望者が多く追加製作を決めたという江川さん。同時に「チャリティートートバッグ・プロジェクト」を企画。現在、新規の参加店を募集している。申し込みは6月14日まで。