ひがし京橋商店街内の居酒屋「小料理 藤」(大阪市都島区東野田町3、TEL 06-6358-8155)は3月6日、リニューアルオープンした。
今回のリニューアルでは、以前ラウンジとして使用されていた2階フロアを一面座席とし、ゆったりとくつろげるスペースを確保。古さが目立っていた外観と内装も、新しく改装した。「以前の、老舗ならではの年季が入った感じも味があって良かったが、今回リニューアルしてから、『きれいになった』『上品になった』と、お客さんからええ反応もろてます」(店長の杉本さん)と笑顔を見せる。
メニューは、以前と変わらず「魚料理」が中心。肝が盛られた「活かわはぎ姿造り」(1,380円)、「本マグロ中トロ造り」(1,000円)、「キンメ鯛酒蒸し」(1,380円)、煮付けと塩焼きから調理法の選べる「のどぐろ」(3,000円)など。「この店の最大のウリは魚。魚だけはどこにも負けへん」(同)と、魚道12年の杉山さんは自信を見せる。「ほんまよう出るんですわ」(同)という「串かつ」(豚110円、イカ110円、カキ110円など)も人気。ドリンクは、生ビール(中、450円)や、20種以上そろえる焼酎(グラス400円~)など。客単価は3,000円を見込む。
近年の「京橋」は、「下町と都会の融合した街」「オヤジ街と若者街がミックスされた街」と表現する人が多い。そうした中、昔ながらの「濃さ」が残った「ディープ京橋」といえば、同店が位置するひがし京橋商店街辺り。長年この地で勤め、京橋の過去と現在を知る杉本さんは、最近の京橋の街について、「ほんま最近はガラが良くなりましたわ。商売しやすくなりましたね。昔は(酔っ払いの対応などが)大変やった」と過去を振り返り苦笑いする。「最近はこじゃれた店がようけ増えてきましたね。ええことちゃいますか。京橋はいろんな人が混じった、梅田やミナミにはない独特の雰囲気がええね」(同)とも。
「ほんまもんのアテ、うまい酒、気配りが行き届いたええサービス。この3本柱を今後も大事にしていきたい。昼飲みもおひとりさまも大歓迎やから、どんどん来てや」(同)と、間口の広さも見せる。
営業時間は11時~24時。