京橋の居酒屋「うなぎ串料理 う頂天」(大阪市都島区東野田町1)が4月23日、仕入れ先の生産者の農産物を店頭で売るミニ市場「マルシェ」を始めた。
2019年11月にオープンした同店。コロナで飲食業界が大打撃を受けるに伴い、飲食業界に食材を卸している生産者も過剰在庫を抱えるなど非常に苦しい状況にある。「僕たちも売り上げが落ち込みつらい時だが、共同仕入れなどを行う協力店舗のオーナー達と何かできることはないか話し合い、店頭の販売を始めた」と同店オーナーの吉野周作さん(41)。協力店舗の「福島 焼肉寿司」(福島区福島5)でも実施している。
店頭に並べる商品は、いちご「あまおう」やメロンなど季節の果物や新鮮な野菜。普段食材を仕入れている協力会社から、この「マルシェ」用に取り寄せている。極力生産者に売り上げがいくように価格を設定しているが、「日によってお得な商品もある」と吉野さん。「生産者はこの試みをとても喜んでくれている」という。立ち寄った人に状況を話すと「協力しなきゃ」と購入したり、「おいしかったのでまた買いに来た」とリピーターもつき始めたりしているという。「この調子でもっと広まってくれたら」と吉野さん。
店ではイートイン営業のほかテークアウト販売を行う。新型コロナ対策として現在の営業時間は10時30分~20時(酒類の提供は19時まで)。