大阪市都島区のカレー店「元祖エレクトロニカレー」(大阪市都島区中野町3)が自宅用カレーキットの販売を4月8日に始めた。
「ぴあMOOK関西」による「究極のカレー2020創作部門」の準グランプリと、全国規模の「Japanese Curry Awards(ジャパニーズカレーアワード)」を受賞している同店。河相秀成さん、真唯さん夫妻が経営する。「カレーと言えばスパイスのイメージだが、うちのカレーはラーメンのようにだしとスープに力を入れている。日本人の舌に合い、辛味が少ないので、幅広い年齢の方においしく食べていただける」と秀成さん。
新型コロナウイルス感染防止のため、4月4日に店内での飲食を休止し、テークアウトとUber Eats(ウーバーイーツ)での営業に切り替えていた同店。真唯さんは「家庭でできたてをより楽しく食べてもらう方法を考えた結果、カレーキットの販売を思いついた」と話す。キットの内容はポークキーマのタネ、特製だし、仕上げの香味油としてサバオイル。カレーの味付け用の塩味の素かしょうゆ味の素のいずれかを選べる。2人前1,500円、5人前3,000円(送料別)。
2号店の「魁エレクトロニカレー」(中央区谷町6)を3月末ごろにオープンする予定だったが、この事態で休業を決断。「このまま廃業かというくらい状況は最悪で、こんなことになるなら新店舗も計画しなかったとも思うが、どうにか今を耐え抜いて、またお客さんと楽しい時間を過ごせることを目指して頑張る」と真唯さん。営業再開後の両店で使用できる割引付きの前売り券も販売している。「今、現金が必要なので、どうにかご協力いただけたら」と呼び掛ける。
営業時間は11時30分から。閉店時間は緊急事態宣言に伴う要請により日々変更している。