京橋に「菓子店 あまつひ」(大阪市都島区東野田町5)がオープンして1カ月たった。
8月26日に開店した同店。ショートケーキ、チョコレートケーキ(以上490円)、フランボ(460円)など毎日10種類ほどのケーキを約40個販売する。
店主の木村眞世さん(26)は、大阪の専門学校で洋菓子作りを学びフランスに留学。帰国後洋菓子店でパティシエとして勤務し、念願だった自身の店を開店した。ケーキの特徴は「シンプルなおいしさ」。「食品添加物は一切加えず、イチゴケーキなら使う果物はイチゴだけ。材料を少なくして、いかに素材のおいしさを引き出すか追求している」と木村さん。
「オープンして1カ月、日によって売れる個数が大きく変わるため、何個作るかを見極めるのが難しい、経営に関しては分からないことだらけ」と明かす木村さん。友人や先輩のアドバイスを受けながら店を切り盛りしている。「それでもこの仕事は私にとって一番楽しい。お祝いやプレゼントなど幸せなシーンで食べるケーキを、自分が好きなように提供できる喜びを感じている」と話す。
「パティシエとして洋菓子店に勤務していた時は、もうこれくらいでいいかと妥協した事もあったが、自分の店では一切の妥協は捨て、本当に納得できたケーキだけを店頭に並べる」という。「特に誕生日ケーキは注文した相手の顔を思い浮かべながら作る」とも。9月の誕生日ケーキ注文は17台。「思った以上に注文が来てうれしい。これからもケーキ作りにこだわって地元の人に愛されるお店にしていきたい」と意気込む。
営業時間は12時~19時。休日はインスタグラムで告知する。