パルダリウムキッチン雨林堂(大阪市都島区片町1)が8月2日にオープンした。
水槽内で雨林の情景をつくる「パルダリウム」。店内にはレイアウトされた熱帯雨林の植物が並ぶ。ランチメニューのグレイビービーフ(1,000円)、ブルスケッタポーク(800円)には自家製ソースを使う。ディナーにはローストビーフとローストポークの各部位がそろい、クラフトビールもさまざまな種類が楽しめる。「パルダリウムは箱庭に盆栽の技術を取り入れた日本ならではの芸術」と店主の山本雄亮さん(38)は魅力を語る。
山本さんはサラリーマンとして働きながら、趣味でパルダリウムに取り組むようになった。パルダリウムに関する動画配信も行っており、ユーチューブを通して植物に精通するたくさんの人に出会うことができたという。その中の一人が飲食店を経営し植物にも詳しい彩河聰(さいがあきら)さん(50)。山本さんはかねて思い描いていたパルダリウム専門店を出店することを彩河さんに相談したところ、飲食店の要素も取り入れた方が良いのではとアドバイスを受けこの店のスタイルとした。
2人が出会って1年、念願の店のオープンにこぎ着けた。京橋を選んだのは「パルダリウムのようなマニアックなコンセプトの店も受け入れてくれるような町の雰囲気が京橋にはあると感じたため」と山本さん。彩河さんがレシピを考案し自身の店から店員を派遣する。
同店ではパルダリウムも購入可能。300円と手頃なものから5万円のものまで種類や大きさによって値段が異なる。山本さんは「食事をきっかけにパルダリウムの魅力を知ってもらうのと、パルダリウムをきっかけに料理を食べてもらうという、2つの魅力を楽しむ店にしたい」と意気込む。
営業時間は11時~23時