
大阪城天守閣(大阪市中央区大手前1)で7月19日、企画展示「戦国の群像~秀吉をとりまく人々~」が開催される。出展されるのは書状、工芸品、絵画、武具など53点。
大坂城を拠点に天下統一した豊臣秀吉。秀吉と関わりのあった大名、武将、文化人の姿を、文化財を通して紹介する。見どころは大阪城天守閣で初披露となる真田幸村の自筆書状。このときの幸村は、まだ大坂方から協力の要請はなく、和歌山の九度山で蟄居させられたままの状況。「この書状から歯が抜け髭も白くなったと、老い衰えゆく自身の近況を伝える幸村の心細い心境がうかがえる」と当学芸員の岡嶋大峰さんは話す。
秀吉の死後、ご神体として祭られた秀吉の木像も出品される。注目は秀吉がかぶっている「唐冠」。唐冠をかぶっている理由は明(当時の中国)を攻めたので、軍神としての性格を持っているのだという。
錦絵としては「足利義教(よしのり)公」が出品。室町幕府6代将軍・義教は、秀吉とは一見関係ないように思える。だが、この絵は家臣に対して苛烈な態度をとって暗殺された義教を織田信長と見立て「嘉吉の乱」を「本能寺の変」になぞらえて描いた作品といわれている。他には豊臣秀頼が自筆した和歌を貼った屏風も。
岡嶋さんは「大坂城を舞台に秀吉と共に戦国の乱世を駆け抜けた武士・文化人といったさまざまな人々の生きざまを感じ取ってほしい」と話す。
開館時間は9時~17時(7月20日~8月18日は9時~19時、8月19日~8月25日は9時~18時)。入場料は600円(中学生以下、大阪市在住の65歳以上(要証明)、障がい者手帳持参の人は無料)