大阪・鶴見の寄付型レンタルひな人形実行委員会(大阪市鶴見区諸口3 TEL 06-6913-2220)が1月15日、「寄付型レンタルひな人形事業」を始めた。
同事業では、タンスの奥に眠っているひな人形の持ち主と、購入せずに短期間だけ飾りたい世帯をマッチングし、貸し借りを行ってもらう。考案したのは同委員会代表の吉村大作さん。吉村さんは紛争国の教育支援を中心に行うチャリティープランナー。「核家族化が進み大型のひな人形より、男びなと女びなが一対になっている親王飾りが主流になりつつある。親王飾りでも高額な上に、11カ月程収納しないといけないため買うことが難しい家庭や、一方でひな人形をしまい込んだまま全く使わない家もある。両者をマッチングして低価格でレンタルすることでニーズに応えたい」と話す。扱うのは男びなと女びな一対の親王飾りのみ。
ひな人形を貸したい人は、同委員会に連絡してひな人形の写真を送る。借りたい人も同委員会に申し込み、レンタルできるひな人形の写真から気に入ったひな人形があれば、委員会に料金を振り込んで貸主から直接郵送してもらうというシステム。レンタル終了後は、貸主に送り返す。借り主が支払う料金は1週間2,000円、2週間3,200円、3週間4,000円、それに加え往復送料と振込手数料が必要。レンタル料から諸経費を引いた全額をコンゴ民主共和国の子どもたちの教育支援として寄付する。貸主には1週間だと0円、2週間500円、3週間1,000円が支払われるが寄付に変更も可能。
すでに親王飾りを貸したいという人から申し込みがあったという。「10年ぶりにタンスの奥から出した。ひな人形も喜んでいると思う」との声も。「場合によっては、譲渡することも可能」と吉村さん。「押し入れにずっと入れたままになったり、処分されたりするより、新たな場所で大切にしてもらえるほうがいい。チャリティーにもつながるし、ぜひレンタルひな人形を利用してほしい」と呼び掛ける。
借り主、貸主ともにファクス、メール、電話で受け付ける。