大阪のJR京橋駅(大阪市城東区新喜多1)で2021年の完成に向けたリニューアル工事が始まった。
同駅は、1日約26万人が乗り降りするJR西日本管内で4番目に利用客が多い主要駅。リニューアルの内容は、北口の駅舎デザイン刷新、トイレ改良、エレベーターとエスカレーター各3基増設、案内サイン改良。
JR西日本では2013年度から「大阪環状線改造プロジェクト」をスタートし、顧客満足度向上のため環状線のイメージ改革に取り組んできた。その中でトイレの改良が最も遅れていたのが京橋駅だった。「京橋駅は環状線と東西線の路線が十字に重なる複雑な構造のため、改修計画を立てるのに時間を要し工事に取り掛かるのが一番遅くなった」(近畿統括本部広報担当者)という。
エレベーターに関しては、これまで車いすの利用者が環状線外回りから学研都市線・奈良方面の電車に乗り換える際に、エレベーターで5回乗り継ぐ必要があるなど問題となっていた。今回3基のエレベーターが増設されることで、全ての乗り換えが1回で済むようになる。
京橋駅周辺は8月2日、政令で都市再生緊急整備地域に指定された。それを受け同社は京阪グループと共に将来のまちづくりに向けて駅の機能整備に連携して取り組むと発表した。「リニューアルによって(エレベーターなどの)課題解決とともに、駅とまちをつなぐターミナル機能を強化していく」(同)としている。