居合道場「勇進館」(大阪市都島区都島中通3)で7月6日、第2道場のこけら落としが行われた。
居合・剣術・試斬を主体とする古流武術「勇進流」を教授する勇進館は約20年前、宗家の瀬戸宏俊さんが京橋に本部道場を開き、礼儀や武士道に目を向けた同流派に引かれた門下生たちが日々研さんを積んでいる。
第2道場は、門下生が増えこれまでの修練場が手狭になったため新設した。本部道場から徒歩1分ほどの所にあった元工場を改築し、見学者から演武が見やすいよう一段高くなった舞台を備える。同流派には女性居合の形があり、女性門下生も多いため、着替えに利用しやすいようトイレの洗面スペースも広くした。
この日は、関係者や門下生が参列する中、瀬戸さんが「新しい道場が京橋の活性、大阪の活性につなげたい」とあいさつ。三重の勝手神社宮司が祈願を行った後、瀬戸さんと門下生が演武を奉納した。その後、希望する参列者を対象に試斬体験も行われた。
「一人でも多くの人に日本の伝統文化に触れてほしい」と瀬戸さん。最近では、アニメなどの影響で刀剣に興味を持ち道場を訪れる人や、外国人旅行者で体験会に参加するケースもあるという。「大阪城からも近いため、観光客を含め日本古来の文化に触れるさまざまな機会をつくっていきたい」と意気込む。
体験会の基本料金は一人=2,000円(試斬用ワラ4本)。刀剣レンタルと指導=5,000円。着物レンタル=3,000円。申し込みは、電話・ウェブサイトで受け付ける。
営業時間は水曜と金曜除く11時~16時。