大阪・蒲生4丁目、通称「がもよん」に8月1日、日本料理店「かもん」(大阪市城東区蒲生4、TEL 06-6786-5015)がオープンした。
戦前に建てられた民家を改築した同店。大阪・ミナミなどの高級日本料理店で20年以上修業を積んだという多羅尾光時(たらお みつとき)さんが店長を務める。「四季を味わえる料理を、安く食べてもらいたい」との思いから単品から頼めるメニューをそろえる。
メニューは、「蓮根まんじゅう」(900円)、「甘鯛の塩焼き」(1,000円)など、その日の仕入れによって変わる。お薦めは日替わりの「おまかせ3品」(3,500円)。刺し身の盛り合わせ、スズキの焼き物、ハモとマツタケの天ぷらなどが並ぶ。
店舗面積は12坪。席数はカウンター8席、テーブル8席。カウンター席の高さは、調理場の料理人と座っている客の目線が合うように設定。店主の和田欣也さんは「料理をライブ感覚で楽しんでもらいたい」と話す。手元を見せることで、客から料理について聞かれることも増え会話が弾むという。
和田さんは、木造耐震診断士で住宅などのリフォーム会社を経営する傍ら、同エリアに残る長屋などの古民家を生かした店づくりで地域を盛り上げる「がもよんにぎわいプロジェクト」の代表も務める。
「接待に利用できる店が周囲に少ないため、接待した人にも喜ばれるような店を作りたい」と知り合いだった多羅尾さんに料理を依頼し、自ら手掛けるプロジェクトの一環として自店を立ち上げた。
7月中旬のプレオープンから、人づてに店を知った人や近所の人でにぎわいを見せる同店。近所に住む杦田善右衞門(すぎた ぜんうえもん)さんは「本格的な和食を味わえる店が少なくなっている中、こういう店はありがたい。おいしいだけでなく、カウンター席に座っていると調理している手元も見え、満足度が高い」と笑顔を見せる。
営業時間は、11時~15時、17時30分~23時。