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大阪・まほうびん記念館で「有田焼とまほうびん」展

「まほうびん記念館」展示の様子

「まほうびん記念館」展示の様子

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 大阪・天満の象印マホービン本社屋内にある「まほうびん記念館」(大阪市北区天満1、TEL 06-6356-2340)で現在、企画展「有田焼とまほうびん」が開催されている。

戦時中や戦後間もなく製造された卓上ポット

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 魔法瓶の歴史を常設展示している同館。今年は日本磁器誕生および有田焼創業400年に当たることから、第2次世界大戦中や戦後間もなく製造された有田焼を使った卓上ポットやそのエピソードなどを紹介する同展を企画した。

 ケースと呼ばれる魔法瓶の外側は通常金属で作られるが、戦時中は金属不足だったため有田焼の磁器が採用されていた。当時500本ほど製造され、1946(和暦)年に始まった東京裁判でも給湯用に使われていたことが報道写真から分かっているが、今ではほとんど残っていないという。同展では、有田焼を使った卓上ポットや1980年代を中心に販売された茶器セットなど16点が並ぶ。

 有田焼を使った卓上ポットは、2012年から佐賀の窯元「源右衛門窯」(佐賀県西松浦郡)が再び製造。当時、ガラス製だったポット内部の魔法瓶は、軽くて割れにくいステンレスに替えたものを受注生産している。

 同館館長の山口己年男さんは「戦時中には金属不足で作られなかったと思われていた卓上ポットが見つかり、今ではギフトセットとして作られている。歴史ある有田焼とのつながりを見に来てほしい」と話す。

 開催時間は、10時~12時、13時~16時。土曜・日曜・祝日、8月11日~16日は休館。入場無料。11月9日まで。

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