大阪・京橋の「シアターBRAVA!」(大阪市中央区城見1)で8月20日から、パントマイムショー「スラバのスノーショー」が開催される。
1993年の初演以降、世界30カ国以上で500万人を動員した同ショー。ロシア出身・道化師の巨匠とうたわれるスラバ・ポルニンさん(64)が創作・演出を手掛ける。ストーリーやせりふが一切無く、動きだけで登場人物の感情が表現される。観客を巻き込んだピエロたちの掛け合いや、客席に巨大ボールが飛び込んできたり、クモの巣が覆ったりするなど、観客体感型の演出が話題を呼んでいる。特にラスト、猛烈な吹雪が客席に降り注ぐ演出は圧巻だ。
「子どものころから人を笑わせることが好きで、学生時代は授業中、クラスメートを爆笑させ過ぎたあまり何度も停学になった。それならいっそ仕事にしてやろう、ということで道化師になった」とスラバさん。来日は2度目。大阪は初めてだが日本は以前から好きで、「宮崎駿監督のアニメ作品や歌舞伎など日本には優れたエンターテインメントが多く、色彩感覚や独特の動きなど演出面でとても参考になる」と話す。「日本に来て驚いたことはテレビのお笑い番組が多いこと。世界中で日本ほど『笑い』への感度の高い国はないので公演が本当に楽しみ」とも。
主催は吉本興業。広報を担当するのは今年4月に入社した元プロ野球選手の石井一久さん(40)。「一番の魅力は演技者と観客が垣根なく完全一体化すること」とアピール。「自分が現役時代、関西の人は自分から楽しんでやろうという精神が強いと感じていた。この参加型のショーはまさにうってつけ」とも。
チケット料金は、S席=8,000円、A席=6,500円。8月24日まで。