大阪・京橋に居酒屋「徳田酒店」(大阪市都島区片町2、TEL 06-6352-8333)がオープンして約1カ月がたち、にぎわいを見せている。
1890(明治23)年創業の同店。酒販店の「徳田商店」(大阪市都島区片町2、TEL 06-6351-1785)が経営する立ち飲み居酒屋だったが、再開発の影響で一時閉店。その後、京阪京橋駅の近くで営業再開し梅田に2号店を出店。今回は、ほぼ創業当時と同じ場所に3号店として店が復活した。現在の社長は5代目。
酒屋の倉庫をイメージしたという同店の店舗面積は30坪で、カウンターとテーブル席合わせて58席を用意する。「個室ブームはあったが、キッチンが見えるカウンターにすることで、お客さんとスタッフのコミュニケーションも取りやすくなる。初めて会ったお客さん同士も仲良くなってもらえるようにしたかった」と店主の太田貴雅さん(41)。
「立ち飲み居酒屋といえば昭和。BGMには、50代ぐらいの人が青春時代に聴いていた曲を流している」という。「『こんな曲を流している店はめったにない。帰るに帰れなくなってしまう』という声も」と笑顔で話す。
料理はシラスやサンマを和歌山から仕入れたりするなど、食材にもこだわりを見せる。「ベタなものを手作りでおいしく、リーズナブルをモットーにしている」と太田さん。「酒屋がやっているという強みも生かして、焼酎や日本酒もできるだけいろいろな種類を仕入れていきたい」とも。
利用客の中には「若い時に世話になった」と古くからの常連も多いという。「サラリーマンに喜んでほしい。日本が元気だったころの昭和の雰囲気を作り出すことで、おじさんの憩いの場となれば」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~14時、17時~24時。