元プロボクサーが仕切る京橋の飲食店-移転で店舗拡大

移転後は1階に店を構え入りやすくなった。店内には掘りごたつ式の座敷も用意

移転後は1階に店を構え入りやすくなった。店内には掘りごたつ式の座敷も用意

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 大阪の飲食店グループ「インターセクション」(大阪市都島区東野田町2)が展開する旬ごはん・焼酎の店「旬菜 ぼちぼち」(大阪市都島区片町2、TEL 06-6356-5777)は12月10日、移転リニューアルオープンした。

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 移転場所は、前店から斜め前に位置する立地。移転理由は、「以前の店はもっとキャパシティーが少なく、入りたくても入れないお客さんが多かったため」(総料理長の上平さん)。店舗面積は17坪。大人がゆったりとくつろげる和風情緒漂うモダンな店内にはボックス18席、カウンター14席の計32席を設けるほか、駐車場スペースにはテラス席(8席)も用意する。

 上平さんは元プロボクサー。網膜はく離でやむを得ず引退した後も、培った「男の精神力」は、料理の世界に入っても底知れない。毎朝一番に天気予報をチェックし、ものと相場を見込んで仕入れに向かう。勝負着である「作衣」はお客さんの前でだけ身に着け、仕込み中は身に着けない徹底ぶりも。

 メニューは、ほぼすべて上平さんが見込んだ業者からの産直で素材重視しているという。「明石の天然真ごち造り」(900円)や「淡路の由良のうに」(980円)など種類豊富な造りをはじめ、「北海道 たら白子ポン酢」(780円)が「この時期には特におすすめ」(上平さん)だという。そのほか、種類や調理法を選んで注文する魚料理(880円~)も「人気」(同)。客単価は約5,000円。

 「メニューはあってないようなもの。実は、お客さんから『こんなん食べたいんやけどー』とメニューにないものを注文された方が、がぜんやる気が出る」(同)というように、上平さんにとっては、調理場が現在の「リング」。「ボクシングにしても料理にしても、ひとつのことに対して気持ちを注いでいる人間じゃないと意味がない」(同)と、毎日の営業に真摯(しんし)な精を出し尽くす。

 京橋という街を、「食文化に関しては、勝負をかける余地がまだまだあるスペース。もっともっと食材について勉強して、人を育てていきたい」(同)とも。

 営業時間は18時~翌1時。日曜・祝日定休。年内は12月29日まで。年始は1月4日から営業。

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