JR京橋駅（大阪市城東区新喜多1）北口改札前で5月5日、同駅駅員によるハンドベルの演奏会が開かれた。

楽団を取り囲む人たち

　午前10時40分、男女10人の駅員たちがハンドベルで「アンパンマンのテーマ」を演奏し始めると、改札を出入りする人が足を止め聴き入った。城東区から家族4人でUSJに向かう途中だったという石堂充彦さん（36）は、「演奏がそろっていて良かった。練習が大変なのでは」と語った。

　京橋駅でのハンドベルコンサートは昨年12月24日のクリスマスコンサートに続いて2回目で、全員が同じメンバー。入社7年目の松原真弓さん（33）は、「全てが手さぐりだった前回と違って、練習のコツをつかんで短期集中で本番を迎えられた」。コンサートが決まったのは4月中旬、皆で合わせて練習を開始したのは5月に入ってからだという。

　演奏は「北の国から」「上を向いて歩こう」など全7曲で20分。アンコールの「It’s　a small world」が終わる頃には70人ほどが楽団を取り囲むように聴き入っていた。松原さんは「クリスマスの時と違って寒くなく、お客さんがじっくり聴いていただいている感じがした」。大森孝史副駅長は「1回目よりも安心して見れた。これからもお客さんにおもてなしの気持ちを伝えられたら」と語った。

　午後の演奏は、13時10分・14時50分・15時20分の予定。