大阪城西の丸庭園(大阪市中央区大阪城1)で5月16日、映画「プリンセス トヨトミ」公開に先駆けた「大阪プレミアイベント」として、野外上映と大阪城の「赤いライトアップ」が行われた。
万城目学(まきめまなぶ)さんの同名小説を映画化した同作品は、国家予算が正しく運用されているかを調査する独立機関・会計検査院の3人が東京から大阪へ乗り込み、「大阪国」なる機関を知り展開される物語。昨年の夏に大阪城、道頓堀、新世界、大阪ビジネスパークなど大阪各地でロケを行った。
今月28日の公開に先駆け行われた同イベントでは、西の丸庭園に設置した野外シアターに800人を招待した「野外プレミア上映」と、ストーリーの中で重要な意味を持つ「赤い大阪城」を再現するライトアップを行った。
スクリーン前に主演の堤真一さんをはじめ、綾瀬はるかさん、岡田将生さん、中井貴一さん、監督の鈴木雅之さんが登場。関西出身の堤さんは「どうも、おおきに!」とあいさつし、「大阪の方の手助けがあって完成された映画。皆さん楽しんでいってください」と話し、綾瀬さんは野外の上映について「天気も…まあまあなので夜冷え?しないように」と話し会場を沸かした。中井さんは「大阪の方の協力があってできた映画、大阪のための映画、大阪で当たらなければほかで当たるはずがありません。われわれは仲間です。みんなに宣伝してください」と呼び掛けた。
当日は、スペシャルゲストとして橋本徹大阪府知事、平松邦夫大阪市長も出席。橋本知事は「大阪国、本当にやりたいですね。そのために、秋、いろんな意味で盛り上がります。大阪国、独立しましょう」と意気揚々と話した。
その後、会場と出席者らでカウントダウンを行い、花火を合図に大阪城が赤くライトアップされると、歓声が沸き起こった。最後に堤さんは「皆さん、夜冷えしないように(笑)」と締めくくった。