京橋の立ち飲み居酒屋「岡室酒店(おかむろさけてん)」(大阪市都島区東野田町2、TEL 06-6351-5241)で1月29日、沖縄の地酒「泡盛」の楽しみ方を知ってもらうためのセミナーが行われた。
梅田にある沖縄観光コンベンションビューローの松延雅裕さんが、「泡盛をもっと多くの人に気軽に味わってもらいたい」と立ち飲みスタイルで行う泡盛セミナーを企画した。同店の店主と松延さんの弟が同級生で、松延さんも常連客の一人だったことから企画が持ち上がり、沖縄県酒造協同組合大阪営業所長の池田廣平さんにセミナーの講師を依頼。ポスターでセミナー開催を呼びかけたところ、当日は店内がほぼ満員になる参加があった。
「泡盛」はタイ米から作られ、焼酎が主に白麹菌を用いるのとは対照的に黒麹菌を用い、100%米麹だけで発酵させた蒸留酒。3年以上貯蔵したものを古酒(クース)といい、芳醇(ほうじゅん)で上品な香りとまろやかな味わいが特徴で、瓶に詰めたままでも熟成が続くという。血液をサラサラにする作用があるとされるポリフェノールは赤ワインの約1.5倍といわれている。
セミナーではこうした泡盛の製造工程や特徴の説明、度数の違う4種類の泡盛の飲み比べ、水割りやお湯割りをはじめとする泡盛のさまざまな飲み方などが紹介され、試飲も行われた。
これまでに100回以上沖縄に行ったことがあるという常連客の男性の1人は「沖縄でもなかなか聞けない生の話が聞けた」とセミナーの内容に満足した様子。「今まではアルコールがきついイメージがあった。でも度数の軽いものはとても飲みやすかった。自分に合った泡盛を探してみたい」という女性参加者の反応もあった。
松延さんは「泡盛はヘルシーで健康にもよい酒。女性や若い人にももっと知ってもらいたい」と、にぎわう店内を見ながら笑顔をみせた。