山口県下関市に本店がある老舗ラーメン店「山の田ラーメン」が京橋店(大阪市都島区東野田町1、TEL 06-6881-7555)を出店して間もなく2カ月を迎え、昼時には近隣のサラリーマンやOLらが列をつくるにぎわいぶりをみせている。オープンは昨年11月25日。
店舗面積は12坪で、カウンター15席を設ける。大将の福本大祐さんは北九州出身。小さいころから食べていた下関の「山の田ラーメン」が大好きで、高校生の時に同店でアルバイトし、賄いのラーメンを1日に3~4杯食べ、さらに病みつきになったという。
その後、大阪に出て「博多もつ鍋 まぁる」(東野田2)の店長を勤める傍ら、「関西に北九州・下関のラーメンを出したらはやるのでは」という思いを抱き続け、仕事の合間に下関に帰っては本店で修行を重ね、のれん分けの形で店を出した。
「山の田ラーメンが今まで食べたラーメンの中で一番おいしいと思う。だから大阪に店を出した」と話す福本さんは素材にもこだわりをみせる。麺、スープをはじめ、ネギは山陰産、ワカメは三陸産と全て国産のものを使用。具材となるチャーシューも国産黒豚を2日間煮込み、メンマは臭みを取り、柔らかくして味付けをするまで4日間、と手間をかける。自慢の豚骨スープは関西人の舌に合うよう濃くするなど、本店の味にアレンジも加えた。
「一つひとつこだわっているので、それぞれ味わって食べてほしい。飲んだ後のシメではなく、晩ご飯としてのラーメンを根付かせたい」と福本さん。
営業時間は11時30分~15時、17時30分~23時(水曜・木曜は昼のみの場合あり)。共にスープがなくなり次第終了。日曜定休。