2011年3月に開催される「大阪アジアン映画祭2011」に先駆けたプレイベント「アジア 昨日、今日、明日」が12月11日・12日、大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4、TEL 06-6946-5728)で開催される。
11日は、インドの巨匠グル・ダット監督の特集イベントが行われ、処女作の「賭け」と「渇き」の2作品を上映。1950年代インド映画の黄金時代に出演、プロデューサーもこなしながら39歳の若さで自ら命を絶つまでに監督して送り出した数多くの作品は、大衆娯楽映画として作られたにもかかわらず叙情性を持った芸術作品として評価されている。「渇き」は米国「タイム」誌の「永遠の名作100選」に選ばれた作品。上映の合間に、映画評論家のミルクマン斉藤さんをゲストに招き、トークショーも開く。
12日は、韓国のキム・テシク監督を特集。助監督として映画界入りし、日本文化解禁第一作としても話題を呼んだ「家族シネマ」、監督デビュー作の「妻の愛人に会う」、日本・韓国を舞台に繰り広げられるユーモアたっぷりの作品「東京タクシー」の3作品を上映。同監督とイベントのプログラミング・ディレクターでもある映画評論家の暉峻創三(てるおかそうぞう)さんのトークショーも同日開催。
チケットは、前売り1,000円、当日1,200円(学生、シニア割引あり。チケットは1日券)。今後、プレイベントとして、12月4日~11日にシネ・ヌーヴォ(西区九条1)で「大阪アジアン映画祭2009・2010セレクション」を、同10日に大阪大学箕面キャンパス(箕面市)で「映画字幕翻訳講座」を、それぞれ予定している。