JR京橋駅の今川正和駅長(55)が5月31日で京橋駅の駅長を退任し、6月1日から大阪駅駅長に就任する。
亀岡駅駅長・高槻駅駅長を経て京橋駅駅長に3年前に就任した今川駅長。フランクな人柄と人望の厚さ、フットワークの軽さで多くの人から信頼を集めてきた。「京橋を良くしたい」という思いの強さも人一倍熱く、地域企業とも積極的にコミュニケーションを図り、これまでに読売テレビやパナソニック、京橋花月(吉本興業)、ダイエー京橋店、京阪京橋駅などとタッグを組みさまざまなイベントを開催。毎月5日の京橋駅の「朝イチ清掃」にも駅長自ら率先して参加。若手社員からも気さくに話しかけられる、フレンドリーで温かい性格が持ち味の駅長だった。
京橋駅駅長としての3年間について、を「京橋はビジネス街・歓楽街・下町と3つの味を持つ街。駅長としてそれらを味わえて本当に楽しかった」と振り返る今川駅長。亀岡・高槻時代よりも、駅付近や駅内で出会う「酔っ払い」は多かったと笑うが、「人に人情がある街だった」と話す。
6月からは関西最大の「大阪駅」の駅長。「大阪駅は当社看板の駅。覚悟を決めてかからねば」と意気込む。
新・京橋駅駅長には柳生頼成さん(55)が就任。柳生さんは18歳で受けたJR入社の面接時に、「どうしても駅長になりたい」と意気込んだという。京橋駅駅長就任前は、新大阪総合指令所の副所長だった。総合指令所は在来線を管理する運転指令所で、いわばJRの「心臓部」に当たる。「駅長になることを夢見て37年。ようやく夢が現実となり、とにかくワクワクしている。京橋駅のいいところは伸ばし、悪いところは消して頑張っていきたい」。