JRと京阪の京橋駅コンコースに3月27日、奈良の顔・せんとくんが突然登場し、通行人を驚かせた。
せんとくんの登場は、JR西日本が奈良県と共同で4月から開催する「奈良デスティネーションキャンペーン」に先立ち、「奈良行き」を広くPRすることを目的としたもの。今回は4月15日に開業100周年を迎える京阪電車とも連携し、チラシやティッシュなどを両社員が通行人に配布した。
せんとくんが京橋にやって来たのは今回が初。人通りの多い土曜日の午後1時、JR京橋駅北口のみどりの窓口から突然現れたせんとくん。通行人らに注目され、瞬く間に人だかりができた。
「意外に小さい」「かわいい」「ブサイクすぎる」などの声が飛び交う中、手を振って愛嬌(あいきょう)を振りまき、懸命に「奈良」をPRするせんとくん。子どもらからは特に人気で、握手や写真撮影などに多数応じた。中には「あ!ひこにゃん」と指さされたり、同時に多方向から「こっち向いて!」と言われ戸惑う姿も。
4月から開催する「奈良デスティネーションキャンペーン」では、期間中特別切符販売やさまざまなイベントを実施する。JR京橋駅営業総括助役の板井基さんは「大和路快速や直通が出ている京橋は奈良行きに便利なのでぜひ利用してほしい。今回は予想以上に人が集まったし、京阪さんとも連携してできて良かった」と話す。
せんとくんの取材も多数行っている奈良経済新聞の森川記者は「平成遷都1300年祭も開催し、宣伝部長のせんとくんは今最も多忙時期。京橋にも初進出し、皆さんに温かく迎えてもらったようで何より」と話している。
京阪電車開業100周年でもさまざまな記念イベントや記念グッズの販売を予定する。