JR西、駅アナウンス向上目的に放送競技会-最優秀賞に京橋管区・高垣さん

壇上に並ぶ代表者ら

壇上に並ぶ代表者ら

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 JR京橋駅主催の「放送競技会&パネルディスカッション」が2月18日、交通科学博物館(大阪市港区)ホールで開催された。

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 同企画は駅構内アナウンスの技術向上を目的に、いかに伝わりやすい放送をするかを宝塚・尼崎・北新地・京橋・放出・四条畷・長尾の7管区の代表者が競い合うもの。JR京橋駅の今川正和駅長が提案し、同じ京橋にある読売テレビ(大阪市中央区城見)が受け入れ昨年1月に初めて実施。「ベテランアナウンサーから直接指導してもらえる」「大変勉強になる」などと反響が良く、2回目開催の運びとなった。

 同日、植村なおみアナウンサー、JR西日本営業本部お客様サービス部王担当部長、営業課本田課長、宝塚・尼崎・北新地・京橋・放出・四条畷・長尾の7管区の駅長、京橋車掌区長が競技審査員として会場入り。そのほかJR西日本社員、関係者ら約300人が集まった。

 放送競技の内容は、「異常時の構内アナウンス」で、天候や人身事故の影響などによる電車の運行状況などを放送すること。異常時の状況を素早く理解し、利用者に「聞きやすくわかりやすい案内放送」をするかを7管区の若手社員代表者が競い合う。代表者は司令官から一斉放送を聞き、2分間で放送内容を構成、アナウンスする。普段とは違うシチュエーションのためか、壇上に上がった代表者らには緊張した様子も。終了後、録音した放送を再生し、審査員がモニターシートに記入した。

 審査の結果、京橋管区の高垣智仁さんが最優秀賞を受賞。高垣さんの与えられた任務は、線路下から煙が出ているという異常時のアナウンス。原因不明の煙で、無視して電車で行き過ぎることはできない。しかし目的地まで乗客を運ばなくてはならない――高垣さんは、線路下から煙が出ていて係員が現在確認中という状況、目的地近くへの別ルート提案をアナウンス。最後に、「お寒い中、ご迷惑をおかけすることをお詫びいたします」と付け加えた。

 王担当部長は「『お寒い中ご迷惑をおかけして…』を最後につけるだけでも気持ちが伝わった。自分がホームに居た時にどう感じるかなと思うと気持ちが良かった」と高垣さんのアナウンスを振り返った。

 競技会の後には、「乗客の視点に立ったわかりやすい案内放送」についてのパネルディスカッションを実施。パネリストは植村アナ、王担当部長、本田課長。JR若手社員らは案内放送のマニュアル本を作成するなど精力的に取り組んでおり、植村アナは「1年前のアナウンス向上意見交換会をよく反映させている」とその成長を評価した。

 JR京橋駅と寝屋川をはさんで向かいにある読売テレビ。京橋の「ご近所づきあい」が大阪の主要管区へ広がりをみせた同プロジェクト。今後も続けていく予定だという。

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