京橋に「貧乏大学院生」現る-著書続編発売で白衣も新調しPR

紀伊国屋京橋店で担当の武田さん(右)と

紀伊国屋京橋店で担当の武田さん(右)と

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 年商29万円の会社社長であり、大学院生であり、貧乏から脱出作戦進行中の「ほぼノンフィクション作家」黒岩将さんが11月12日、2冊目の著書「出稼げば大富豪2-気づいた人は動きだした」(KKロングセラーズ)PRのため、京橋の紀伊国屋書店(大阪市都島区東野田町2)を訪れた。

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 今年6月に発売された初著「出稼げば大富豪」のPRで全国の書店約300店を巡った際と同様、「理系大学院生」トレードマークの白衣姿で登場した黒岩さん。今回の白衣は新調したもので「もとは3,000円の白衣だが本の特注プリントを施して2万円もかかった」(黒岩さん)とPRに気合いをみせる。

 黒岩さんは奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)の博士課程に在籍する傍ら、昨年5月にITベンチャー企業「ホープフル・モンスター」(奈良県生駒市)を設立。同年10月、婚活プログラムを開発するものの、1年目の年商は29万円と振るわず「貧乏大学院生」に。

 焦った黒岩さんは、知人の紹介で出会ったバリ島在住の日本人大富豪に弟子入り。大阪の下町・今里出身、中卒で元暴走族総長の大富豪、通称「兄貴」に衝撃と感銘を受け、「兄貴」とのエピソードや日常生活から学んだ24の成功理論をブログ調の読みやすい文章で前著にまとめた。現在までの売り上げ部数は約1万5千部。

 続編となる2冊目では、前著を読んでバリに飛び、「兄貴」に弟子入りした読者の実際のエピソードを紹介している。中には東京を中心に活躍する整体師・KEN YAMAMOTOさんなど、すでにバリ島で商売を始めた読者も。

 紀伊国屋京橋店の担当者・武田さんは白衣姿で登場した黒岩さんに少しも驚きを見せず、「黒岩さんの本は、他にあまり類書がない新鮮な本。ビジネスかサブカルか、どの棚で出すか迷った」と話す。

 紀伊国屋書店を出た後、ダイエー京橋店内の書店「アシーネ」(片町2)、商店街の「大阪書店」(東野田町3)を巡りPRを行った黒岩さん。突然訪れた白衣姿の著者に戸惑いつつも、「前向きに(発注を)検討します」と両店とも好意的な対応をみせた。「ほぼ訪れたことがない」という京橋の印象について、黒岩さんは「(京橋は)昭和のにおいがする街。果物でいうとカキ、動物でいうとゾウのイメージ。こんな格好でいきなり訪れても本屋さんは反応良く対応してくれるし、優しくしてくれてありがとうございマックス」と話す。語尾に「マックス」を付けるのは「兄貴」の口癖だという。

 「兄貴」は黒岩さんについて「弟子入りさせてくれ言うてきたこと自体がたいしたもん」とする一方、「あと(成功には)1年かかる」とも話す。本の読者には「一度だけやなく、何度も読み返して内容を飲み込んでほしい」とも。

 同書の価格は1,680円。

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