大阪の川でドラゴンボート体験-「大阪にこんな川があるなんて」

大阪市城東区の城北川に現れたドラゴンボート国際規格の最新式のレース船2艘

大阪市城東区の城北川に現れたドラゴンボート国際規格の最新式のレース船2艘

  • 0

  •  

 大阪市城東区の中心を南北に流れる城北川(しろきたがわ)で10月18日、ドラゴンボートの漕船体験が行われた。同区民による「アイラブ城北川」実行委員会が主催し、兵庫県相生市と地元の住民総勢約130人が参加した。

[広告]

 2艘で競漕(きょうそう)しながらドラゴンボートを体験しようという試み。参加したのは、地元の「鯰江(なまずえ)東チーム」「今福小学校チーム」「一般Aチーム」「一般Bチーム」、兵庫県相生市から「相生中央ペーロン少年団」。相生は日本有数のペーロン(ドラゴンボート競漕)が盛んな市。城東区では3年前から5回にわたってドラゴンボート乗船体験を行なってきたことから同市とつながりができ、今回の市民交流が実現した。「アイラブ城北川」実行委員会の中農勝己会長(63)は「城北川が潤いと憩いの場になるように行事を重ねている。そうした中で相生の方たちと交流を持てたのは大変貴重なこと」と喜びを語った。

 同日の城北川は異様な活気に包まれた。住宅地を一直線に流れる幅約20メートルの川に2艘のドラゴンボートから響く太鼓の音と選手の掛け声。その周りを3隻のモーターボートが旋回し、さらには相生からの伝馬船までが繰り出され、道行く人の足を止めた。川での催しは毎回見学に来るという近所に住む今村時男さん(69)は「この川でこんなことができるなんて昔では考えられん。あまり特長がない城東区で城北川の存在は大変貴重。大切にせなあかん」と話す。

 競漕の結果、「一般Aチーム」が優勝。参加者全員に「完漕証」が配られた。「鯰江東チーム」の武田隆誠君(小学2年)と康誠君(5)兄弟は「負けて残念。初めはこぐのが難しかったけどちゃんと前に進んだので楽しかった。またやりたい」と口をそろえた。相生ペーロン協会常任理事の山岡伸一さんは「大阪の住宅地の真ん中にこんなに水辺に近づけて楽しめる川があるなんて驚いた。川は人の心を開いて心を結ぶ。また相生の子どもたちを連れて来たい」と1日を振り返った。

 城北川で次回のドラゴンボート体験は来年3月28日を予定。

京橋経済新聞VOTE

あなたのお住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース