JR京橋駅は7月25日に迫った大阪天神祭に向け、駅のサイズの大きい京橋駅の利用を呼びかけている。
大阪天神祭は日本三大祭のひとつで、例年約105万人が集まる大規模な祭り。最寄り駅は、京橋駅、桜ノ宮駅をメーンに、大阪城北詰駅、大阪天満宮駅、天満駅、南森町駅。当日は最寄りの各駅で混雑が予想される。
中でも、花火の打ち上げ場所から最も近いとされる桜ノ宮駅には多数の花火見学者が殺到する。桜ノ宮駅の改札数は、西口・東口合わせて9台(通常時)。昨年の天神祭本祭日は約6万5千人が利用、入場制限がかかるなどして目当ての銀橋に到着するのに駅から約30分かかったという。
「より安全に、よりスムーズに」天神祭への行き来を誘導するため、JR京橋駅は2007年から、出口・改札数の多い京橋駅の利用を促している。桜ノ宮駅が出口2カ所、改札数計9台であるのに対し、京橋駅は出口3カ所(北口、西口、南口)、改札数計36台。「駅サイズが大きいため、天神祭への行き帰りをより快適にしてもらえる。京橋駅から銀橋までは徒歩15分と早く到着できるのもメリット」(京橋駅営業総括助役の板井基さん)。
京橋駅利用の呼びかけは、7月6日から環状線各駅をメーンにポスターで掲出している。ポスターは、「絵を描くのが大好き」だという入社4年目、広報業務などを担当している野世佳織さん(21)の手作りによるもの。「当日は、わたしたちが『駅』からお客さまのテンションをより上げられるようなサポートをするので、家族、友人、恋人とどんどんお祭りに足を運んでいただければ」(野世さん)と気合いをみせる。
昨年の天神祭本祭日、京橋駅利用人数は乗車、降車合わせて約30万人。駅混雑時間のピークは18時(行き)、22時(帰り)。