片町に隠れ家フレンチ-シェ・ワダでの18年間の経験生かし、夫婦で切り盛り

口の中で溶けていく感触と、濃厚な味わいが楽しめるフォアグラのテリーヌ(2,100円)は、ワイン好きな人に人気が高い

口の中で溶けていく感触と、濃厚な味わいが楽しめるフォアグラのテリーヌ(2,100円)は、ワイン好きな人に人気が高い

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 片町に11月21日、夫婦で切り盛りする小さなフランス料理店「ダン・ル・シエル」(大阪市都島区片町1)がオープンした。

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 店舗面積4坪という小さな空間に、テーブル席8席のみ。3ヶ月かけてすべて夫婦だけで完成させたという内装は、白を基調としたシンプルで優しい雰囲気。

 オーナーシェフの井出幸光さん(40)が得意とするのは、余分なものを使わないクラシックフレンチ。シェ・ワダで18年間修行した経験を生かし、最初は北区で独立、ビストロを開業し、人気を集めていた。今回片町に場所を移し、席数を以前の半分以下、形態も「ビストロというよりも、レストランに近い形態」(井出さん)に変化させた理由を「フランス料理を求めるお客さんは何を求めているのか?を考えた結果のカタチ」と語るのは、デザート・サービスを担当する人懐っこい笑顔が印象的な奥様の順子さん。

 メニューは、アミューズ・前菜・メーン・デザートで構成する6,300円と8,400円のコースをメーンに(12,600円~のコースのみ要予約)、アラカルトでも提供する。「仔イノシシのゼリー寄せ」(1,800円)、「フォアグラのテリーヌ」(2,100円)、「ウサギのフリカッセ」(4,000円)などにはじまり、ジビエ料理「雷鳥のロースト」(10,000円)、「青首真鴨のロースト」(12,000円)まで用意。ワインはブルゴーニュを中心に、豊富にそろえる(グラス600円~)。客単価は8,000円~。

 ガラス張りの同店のまん前にそびえ立つのは大阪城。「夜は毎日ライトアップされていてとてもキレイ。この場所に決めた最終的な理由はそれです」(順子さん)という。「人通りの多いガヤガヤした街よりも、私たちにはここみたいな静かな場所が合っているみたい(笑)。わざわざ来ていただかなくてはならない場所ですが、おいしい料理を用意してお待ちしています」(同)とも。

 営業時間は18時~22時。予約がベター。

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