
マイクロ豚と触れ合えるカフェ「豚小屋」(大阪市城東区今福西3)が7月1日、城東商店街から北に徒歩2分ほどの場所にオープンした。
マイクロ豚は成長したときの体重が18~40キロまでの小さなサイズの豚の総称。犬と同様に知能が高く、人懐こい性格といわれ、近年ペットとしても人気が高まっている。店主の山田瑞輝さんは「犬のような賢さもあれば、猫のような気まぐれなところも。その『緩さ』が一番の魅力」と話す。
山田さんは、小学生の頃から豚をペットとして飼うほどの「豚好き」。現在は自宅で1匹のマイクロ豚を飼っており、その日常をユーチューブで発信。チャンネル名は「めんべぇ家」。登録者は13万人を超え、豚好きの間でも知られる存在。
「もともと店を開く予定ではなかった」と振り返る山田さん。「豚カフェを始める知人から、『オープンまでの間、4匹の豚を預かってほしい』と頼まれ、別の知人と分担し、半年間預かっていた。でも金銭的な理由から知人がオープンを断念。行き場のなくなった豚たちを何とかしたいと、自分で店を始めることを決めた」という。
現在、店には10匹の「豚スタッフ」が在籍。「豚は温かいところが好き。近づくと膝に自分からのってくることも。そのまま膝の上で寝てしまう豚もいる」という。店内の壁には、マイクロ豚の性格や扱い方を記したプレートを掲出。ブリーダーの資格も持つ山田さんは、ペットとして飼いたい人向けにマイクロ豚の販売も行う。旅行や出張などで自宅を長期で離れる飼い主向けにマイクロ豚の預かり事業も展開する予定だという。「犬や猫を預かる施設はあるが、マイクロ豚を預かってくれる施設はまだ少ない。マイクロ豚の飼い主の手助けになれれば」と話す。
山田さんは「鼻のプニプニしているところが一番好き。ご飯代は犬の3分の1ほど。意外と手がかからない。そうしたマイクロ豚の魅力を伝えていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~18時。入場料550円(ワンドリンク付き)。時間料金は、30分=1,320円、60分=2,200円、90分=2,970円。貸し切り60分=1万1,000円(予約制、10人まで)。