京阪シティモール(大阪市中央区天満橋1)2階の大川レストスペース会場で、「シティモ サクラ祭り」の一環としてイベント「~桜咲く~中原淳一 和の世界」が開催されている。
中原さんは、1913年香川県生まれ。18歳のときに、趣味で作ったフランス人形が認められたことを皮切りに、画家やエディター、プロデューサー、ヘアメークアーティスト、スタイリスト、人形作家、ファッションデザイナーなど多才な才能を発揮し、一世を風靡(ふうび)した。
亡き今もファンは多く、同会場には1日平均で約600~800人の来客があるという。「お客様の中には、戦争を経験された年配の方で、戦後の何もなかったころに、中原さんの作品に励まされたり夢をもらったりした当時を思い出し、懐かしさを感じて涙を流される方もいらっしゃる」(アド・ウォークの鹿田さん)という。
会場では、中原さんのオリジナルグッズを販売している。「手軽に購入できるので人気」(同)という「ポストカード」(158円~)や「ミニ色紙」(420円)をはじめ、食器類、Tシャツ、名作版画、書籍などを多数そろえる。そのほか、中原さんお気に入りのレシピの和菓子を、京都の人気和菓子店(京絵巻総本舗、Beans Cafe 京和楽)とのコラボレーションで実現したというオリジナル創作和菓子「柏餅」(150円)や「雪うさぎのきんとん」(150円)なども販売中。
「中原淳一さんというと、どちらかというと『洋』のイメージが強いとされるが、今回はサクラ祭りにちなみ、中原さんの『和』の世界にスポットを当ててイベントを開催した。中原さんが終生求め続けたテーマである『美しく生きる』ということの素晴らしさと大切さを伝えていけたら」(同)とも。
開催期間は3月29日~4月22日。
京阪シティモール中原淳一ホームページ春吉で「古書室」をコンセプトにした期間限定の古本市(天神経済新聞)広尾に中原淳一グッズを扱う専門店「それいゆ」(シブヤ経済新聞)昭和初期のイラストレーター、中原淳一の作品展(シブヤ経済新聞)