咲くやこの花館で「花おりおり」のコラムリストら講演 開館25周年で

花博開催当時の写真。スイレンの形を模した右上の建物が「咲くやこの花館」

花博開催当時の写真。スイレンの形を模した右上の建物が「咲くやこの花館」

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 花博記念公園鶴見緑地内の植物園「咲くやこの花館」(大阪市鶴見区緑地公園2、TEL 06-6912-0055)で11月3日・14日、開館25周年を記念した講演会が行われる。

人々を魅了し続ける「青いケシ」

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 1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」(通称「花の万博」)で、大阪市のパビリオンとして建設された国内最大級の温室を誇る同館。熱帯から極地までの広範囲の植物を栽培し紹介してきた。今年開館25周年を迎えるに当たり、「25年のその先へ 植物園で話そう」をキャッチフレーズにさまざまなイベントを展開している。

 今回は同館にゆかりの深い専門家2人、植物写真家の吉田外司夫さんと進化生物学研究所所長の湯浅浩史さんを講師に記念講演会を企画。吉田さんは同館のシンボルフラワーともいえる「青いケシ」と、その同属の植物について、写真を多用しながら紹介する。

 朝日新聞の連載コラム「花おりおり」を執筆者としても知られる湯浅さんは、「マダガスカルの植物」について講演。同館のマダガスカルの植物は、世界でも有数のコレクションとなっているが、それが実現できたのは、導入時にマダガスカルに精通する湯浅さんの尽力あってこそ、と館長の久山敦さんは話す。現地への渡航は30回を超えるという湯浅さんの体験談を交えながら独自の進化を遂げたマダガスカル島の植物について解説する予定。

 記念講演に合わせ、11月3日からは同館の歴史を紹介するパネル展示「25年+α 咲くやこの花館 進化の道筋」も行う。

 久山館長は「世界の植物を立体的に見られる場所。花博を知らない世代も、植物の不思議さ・魅力を体感しにぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 講演会は両日とも13時30分~15時。無料(別途入館料)。要電話予約(先着70人)。開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料(大人)は500円(中学生以下、証明書提示で大阪市内の65歳以上無料)。特別展示は11月23日まで。

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