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大阪・城東区のギャラリー・工房「ノマル」25周年-記念イベントも

「好きなことはアーティストたちと食事をすること」と林さん

「好きなことはアーティストたちと食事をすること」と林さん

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 大阪市城東区のギャラリー・工房の「ノマル」(大阪市城東区永田3、TEL 06-6964-2323)が9月で25周年を迎えた。

バケツを楽器にして演奏する「ジンクバケツオーケストラ(ZBO)」

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 町工場が集積するエリアにある同ギャラリーは、林聡さん(50)が版画工房としてスタートさせた。「さまざまな作家と創作活動をするために、市街地と程よい距離があり空間が広く取れること、そしてコストも考えてこの場所を選んだ」と林さん。多様な作家とのコラボレーションを重ね、アートやデザイン、出版など、領域にとらわれない現在の活動スタイルになった。

 近年では音楽にも活動の場を広げている。オルゴールを仕掛けた亜鉛メッキ鋼鈑(こうはん)製のバケツを楽器にして演奏する「ジンクバケツオーケストラ(ZBO)」もその一つ。90人の団員を募集しており、現在アーティストだけでなくサラリーマンや年配者までさまざまな世代・業種30人程が集まっている。最終的にはニューヨーク近代美術館で演奏するのが目標だという。

 25周年を記念して、アート・音楽・文学・建築分野などのアーティスト総勢60人以上が参加するイベントを12月まで順次開催する。9月13日からは今村源さん、中原浩大さん、名和晃平さん、藤本由紀夫さんら第一線で活躍する現代美術作家による「音」をテーマにした展覧会を行い、音の鳴る彫刻や音を視覚的に表現した作品などを展示する。10月には新たな実験工房「ファクトリーハウス」をオープン。さまざまなジャンルのアーティストが集えるようにと音楽と映像を楽しめるリビング、キッチンなども備える。「新しいコンセプトやアイデアが生まれるサロンのような場所にしたい」と林さん。

 「あらゆるジャンルは地下茎のようにそれぞれつながっている」と林さん。それらを結びつけてきた同ギャラリー・工房を「創造の里山」と呼んでいる。「これからも、今を生きて作品を創り続けているアーティストたちと語り合いながら新しいものを創っていきたい」と笑顔を見せる。

 開館時間は13時~19時。日曜・祝日休館日。入場無料。

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