京橋のタイ式ボクシングジム「ムエタイファイタークラブ」(大阪市城東区蒲生1)が8月1日、開設から8カ月を迎えた。
代表でトレーナーの「タク」ことタナサン・ジヤ・シャヤクル・モンパティスさん(31)は元タイ北部のタイトル王者。一線を退いた後、トレーナーとしてヨーロッパ・アメリカ・ドバイと渡り歩き、知人のつてで昨年12月に京橋でジムを開いた。タクさんは「一休さんの国・日本は子どものころから大好きだった」と話す。
タクさんは「自分のジムからチャンピオンを出したい」という思いで始めたが、意外にも口コミで女性の会員が増え、現在、50人の会員のうち3割が女性だという。しかも5歳~65歳の幅広い年齢層がトレーニングに励む。2人の息子と通う中岡由美子さん(33)は「ダイエット目的で始めた。アットホームな雰囲気がとてもいい」と話す。タクさんはまだ片言の日本語しか話せず事務担当のスタッフもいないので、新規入会希望者や見学者には生徒である会員たちが対応する。
「仏教国タイの国技・ムエタイは礼に始まり礼に終わる。日本人の精神とつながると思う」と笑顔で話すタクさん。出身地タイ北部のランパーンは、多彩な文化が融合した影響が色濃く残る下町。「京橋は私のふるさとにとても雰囲気が似ている。温かい人たちに包まれたこのジムからチャンピオンを目指したい」と意気込みを見せる。
レッスンは10時~14時、16時~22時。キッズ会員は現在募集中止。詳細はホームページで確認できる。