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大阪・蒲生に韓国料理店-主婦が古民家再生プロジェクトで夢かなえる

韓国の家具でそろえたモダンな雰囲気の店内

韓国の家具でそろえたモダンな雰囲気の店内

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 大阪・蒲生にコリアンダイニング「韓non(かのん)」(大阪市城東区蒲生4、TEL 06-6930-1258)がオープンして約4カ月がたち、にぎわいを見せている。

外観の様子

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 「『韓国料理店が少ないのでできてうれしい』『食べたことがない料理もあっておいしい』という声をもらう」と笑顔を見せる店主の尾浦真美さん。初めは店を出す予定ではなかったが、専業主婦の時に家庭での食事に変化をつけようと通い始めた料理教室がきっかけとなった。韓国内の各地から招かれる講師に一般的な韓国料理やそれぞれの郷土料理を教わり、調味料の多さや調理に手間がかかることなど韓国料理の奥深さを知り、それを広めたいと思うようになったという。

 物件を探していたところ、昔からなじみのあった蒲生4丁目で古民家再生による街づくりを行う「がもよんプロジェクト」を知った尾浦さん。「蒲生を活性化させたい。互いに手助けができたら」とプロジェクトに参加し、同店オープンが実現した。

 築70年の古民家を改装したモダンでシンプルなデザインの店内。壁には韓紙が貼られ、韓国製の棚や置物も。席数は1階=18席、2階=座敷22席。

 調味料や食器は、尾浦さん自ら韓国で買い付けたものを使う。「お薦め」は「サムギョプサル」と「スンドゥブ」。水晶板で焼く「サムギョプサル」は国産の肉を使い、厚さは1センチ以上。「水晶板で焼くことで煙が少なく、肉がジューシーになる」という。

 料理教室に通っていたころから、習ったものをそのまま作るのではなく自分なりにアレンジしていた尾浦さん。「スンドゥブ」も本場の味を日本人が好む味にアレンジするため何度も試行錯誤し、年月をかけて作り上げた。辛いものが苦手な人のためには、豆乳ベースで作った「白いスンドゥブ」も用意。クリーミーでコクがあり、子ども連れの客にも喜ばれるという。ランチメニューでは、「ゆずゼリー」や「おもち」など手作りの日替わりデザートを付ける。

 「一人でも多くの人に『蒲生の韓国料理屋といえばここ』と浸透してほしい」と意気込みを語る。「韓国料理は辛いものだけではない。五味五色に基づいた料理を提供していければ」とも。

 営業時間は11時~14時(平日のみ)、17時~23時。火曜定休。2階席は要予約。

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