大阪・都島の桜通商店街に登録制学習塾「道草寺子屋-学(がく)-」(大阪市都島区都島本通3)が8月3日にオープンしてから約2カ月たち、地域住民の関心を集めている。
同施設は近畿大学大学院生の矢裂淳(やさき じゅん)さんが開設したもの。都島在住の矢裂さんは「まちづくり」を研究、その一環として地域活動も行っている。「生まれ育った地元の商店街のために何かしたい」と考えていた矢裂さんが商店街を訪れた際、「共働きの家庭が増えてきているが、子どもが自由に遊び勉強できる場所がないのでつくってほしい」という意見を聞く。そこで「子どもたちのよりどころになるような」寺子屋スタイルの施設を立ち上げることを決意。場所は、商店街の協力を得て商店街の中にある倉庫を借り受けた。「親と子の関係だけでなく近所のおじさんやおばさんなど、地域ぐるみで斜めの関係を築けたら」と意気込みを語る。
利用者は、けん玉やボードゲームなど昔ながらの遊びを楽しんだり宿題を自由にしたりできる「寺子屋コース」と、数学を学ぶ「学習塾コース」の2コースから選べる。利用できるのは小学4年以上で、「寺子屋コース」は中学3年まで、矢裂さんの教える「学習塾コース」は中学1年までとしている。矢裂さんは「寺子屋コースでは子どもたちが本当に楽しそうに遊んでくれている。保護者からも子どもの遊び相手になってくれてありがたいという声をもらいうれしい」と笑顔を見せる。「目標は子どもたちに問題を解くことの楽しさを伝えて、学びたいという気持ちになってもらうこと」とも。土曜には、寺子屋コースの無料体験も実施している。
「寺子屋コース」=月額500円(水曜・土曜、14時~20時)定員4名、「学習塾コース」=月額5,000円(週1回、時間・曜日は要相談)。問い合わせは、矢裂さん(TEL 090-1148-6309、Eメール kid_0810380083@yahoo.co.jp)まで。