大阪造幣局(大阪市北区天満1)で4月16日、大阪の春の風物詩として知られる「桜の通り抜け」が始まった。
「局員だけでなく、大阪市民の皆さんと花見を楽しみたい」という発案で始まり、今年で130年目を迎える同イベント。毎年国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れる。初日の開門時間10時には、昨年よりおよそ1000人多い3660人もの花見客が列を作りにぎわいを見せた。
一般開放されるのは1週間。造幣局南門から北門にかけての全長560メートル、130品種、352本の桜を楽しむことができる。「関山(かんざん)」や「楊貴妃(ようきひ)」などの八重桜が全体の80パーセントを占めるが、同局の桜に「親しみを持ってもらおう」と毎年選ばれる「今年の花」も八重の「天の川」に。東京荒川堤にあった里桜で、ほうき状に育つ木から淡い紅色の花が上向きに咲くのが特徴。
今年は新たに2種類の桜も加わった。黄色く大ぶりな花をつける「黄桜(きざくら)」と、花弁数が120枚もあるという長崎県佐世保市に群生していた「八天桜(はってんざくら)」。
現在満開を迎えている同局の桜。昼過ぎには2万7000人もの観光客が訪れ、写真を撮るなど花見を楽しんでいた。兵庫県から訪れた女性4人組は「今年は桜の開花が早かったのが残念だがすごくきれい」。台湾から訪れた夫婦も「すごくきれい」と笑顔を見せていた。
開催時間は10時~21時(土曜・日曜は9時~)。今月22日まで。