大阪の歴史的洋館「旧桜宮公会堂」、結婚式場として再生-来春開業へ

旧桜ノ宮公会堂でのウエディングのイメージ

旧桜ノ宮公会堂でのウエディングのイメージ

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 大阪を代表する歴史的洋風建築「旧桜宮公会堂」(大阪市北区天満1)で9月19日、同館を結婚式場兼レストランとして再生する事業の記者発表が行われた。

チャペル完成予想図

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 同館は1935(昭和10)年に明治天皇記念館として建設され、正面玄関は1871(明治4)年に建てられた「旧造幣局鋳造所」のものを移築、国の重要文化財にも指定されている。大阪市が所有し、図書館やギャラリーとして使われていた時期もあったが2007年に閉鎖。「どうにか再生できないか」と民間から活用方法を公募したところ、ウエディングプロデュース・レストラン運営のノバレーゼ(東京都中央区)が事業を受託。来春から結婚式場兼レストランとして開業することになった。同社はこれまでも「芦屋モノリス」として旧逓信省芦屋別館や広島の「三瀧荘」などの歴史的建造物を婚礼施設にリノベーションした実績があり、いずれも各地域の歴史や文化を踏襲しながらオリジナルの要素を加え、「どこにもない結婚式」を提案している。

 リノベーションにあたり5つのコンセプトを掲げる1つ目は「復刻のホール」。1階部分を披露宴などの会場として改装するもので、現存する古典様式の格子天井や明治初期のジョージアン様式のマーチ窓を生かしながら「厳かでかつ華やか」な空間を作る。2つ目は「ガラスの宝石箱」で、2階に設置するチャペル。四方をガラスブロック9000個で囲む空間で、天井からは自然光が差し込み、ガラスの反射でさまざまな光の演出を作り出す。正面デッキからは大川沿いの桜並木が一望できる。3つ目「記憶の回廊」は、チャペルの外側にできる待合スペース。既存の柱、梁(はり)を利用し改装、写真などを飾るスペースにも充てるという。4つ目は「重ね書きの庭」。同館西側にある日本庭園と、隣接する国の重要文化財に指定されている「泉布観」の敷地とを合わせ、市民に開放できる緑あふれる場として改装する。5つ目は「桜のアート」。桜をモチーフとしたアートで、施設全体のデザインに統一感を出すという。

 10月中旬から工事を着手し、開業は来年4月を予定。土曜・日曜・祝日、各2組限定の婚礼施設として稼働させ、平日は披露宴会場をカフェレストランとして運営する。現在4月6日からの挙式を「ノバレーゼ大阪」(大阪市北区梅田2、TEL 06-4795-7272)で受け付けており、すでに数組の挙式が決まっているという。

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