OBPでチャリティーコンサート-演奏会通しグローバルなエコを考える

日本テレマン協会代表の延原武春さんを中心に、日本で活躍する音楽家が演奏を行った

日本テレマン協会代表の延原武春さんを中心に、日本で活躍する音楽家が演奏を行った

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 ツイン21アトリウム(大阪市中央区城見2)で12月8日、「第16回ツイン21チャリティーコンサート~地球がみちびく音楽会~」が開催された。開催は、松下電器産業の芸術文化支援活動の一環。

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 同コンサートは、子どもから大人まで誰もが気軽に音楽を楽しめる機会を提供することを目的に1992年にスタート。今年は、指揮者でオーボエ奏者でもある日本テレマン協会の延原武春代表がメーンとなり、藤田隆さん(リコーダー)、高田泰治さん(チェンバロ)、堀江光一さん(オルガン)、横田健徳さん(トランペット)、テレマン室内合唱団と実力ある音楽家が集まった。

 今年で16回目となる今回は「地球•人•音楽、そして未来」をテーマに、演奏会を通してグローバルなエコを考えるもの。決して直接的なメッセージを送るのではなく、エコの先に見える地球の姿を音楽で感じる企画で構成。第1部では、「アヴェ・マリア」(作曲=バッハ・グノー)や「メヌエット ト長調 BWV Anh114」(作曲=J・S・バッハ)など、人と自然が調和した時代の名曲を振り返った。

 第2部では趣向を変え、各国領事館の協力を得てイギリス・オランダ・ドイツ・フランス人が日本の四季の情景に合う楽曲を提供。会場ではアストロビジョンに大自然の画像を流し、それに合わせて堀江光一さんがオルガンを演奏した。各国の代表者からは、さわやかな夏の清水に「モルダウ」(作曲=B.スメタナ)を、ドイツの山の風景にはベートーベンの交響曲「田園」がリクエストされ、各国によって異なる価値観に会場内は盛り上がりをみせた。

 第3部は、テレマン室内合唱団による「もろびとこぞりて」や「聖しこの夜」などのクリスマスソングの大合唱。休憩時間には会場内でチャリティー募金も同時に行われ、78,974円が集まった。集まった募金は、さらに松下電器が同額を上乗せした上で、障害のある人々の芸術活動を支援する「松下電器ハートフルメセナ基金」に役立てられる。

 ツイン21では12月23日、松下中央合唱団による「クリスマスキャロルコンサート」も開催。残り少ない12月も、期待できるイベントがまだまだ予定されている。

TWIN21チャリティーコンサート

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