10月30日、第1回大阪マラソンが開催され3万人の市民ランナーが秋空の大阪の街を駆け抜けた。
午前9時、大阪城公園前をランナーがスタート。コースは、淀屋橋・御堂筋・なんば・通天閣・京セラドームといった大阪の名所をめぐり、インテックス大阪に至る42.195キロメートルの道のり。
京橋に最も近づく片町の交差点は約11キロの地点。沿道には多くの人が詰め掛け声援を送った。地元桜宮の「櫻太鼓」のメンバーたちによる太鼓が鳴り響く中、先頭集団が現れたのは9時30分。城東区から応援に駆けつけた60代の男性は、「(出場申し込みの)抽選にはずれて悔しかったけど、走っているみなさんに声をかけると自分も走っている気持ちになる」。地元都島の50代の女性は「声をかけるとランナーがこちらの目を見て応えてくれたのがうれしかった。応援するのが病み付きになりそう」と笑顔で話した。
11時5分、最後のランナーが通り過ぎる時はひときわ大きな声援が響いた。その15分後、途中棄権者のための3台の収容車が現れるとまた拍手が沸き、最後まで沿道はにぎわいをみせた。